線脳とは、カネコが1999年4月に発売した、落ちものパズルゲームです。 パイプが配されたブロックが上から降ってくるので、パイプをうまくつないで消していきます。 一人プレイでは、EVOLUTIONモードとVS Characterモードの2種類を選択できます。前者が一人でのプレイ、後者がCPUとの対戦です。
フィールドは、縦9マス×横6マスで、右から3列目からブロックが降ってきます。どの列であっても、10段目にブロックを置いてしまうとゲームオーバーになります。
ブロックの消える法則は、ringとjoinの2つがあります。
ringは、パイプでループを作ると、そのループおよびループで囲まれたブロックが消えるという法則です。
・(図1)ringの例 ■ ─ ■ ■ ■ ■ ■ ■└ ↓ ■ ■└ ■ ■ ■ ■┌── ─┐■ → ■┌────┐■ → ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■└────┘■ ■└────┘■ ■└ ■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■
もう一方のjoinは、2か所以上のエネルギー沸きだし口をパイプでつなぐことによって、ブロックが消えるという法則です。 ここで、エネルギー沸きだし口には、フィールドの外周(天井を含む)と、エネルギー沸きだしブロック(仮称)があります。
・(図2)joinの例 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ─ ■ → ■ ■ → ■ ■ ■ ┌ ↓ ■ ■ ┌ ■ ■ ■ ■┌── ─┐■ ■┌────┐■ ■ ┌ ■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■
降ってくるブロックは6種類あります。
EVOLUTIONモードは、降ってくるブロックをひたすら消していくモードです。外部からの邪魔はありません。自分との戦いです。
このEVOLUTIONモード、はたして終りがあるのでしょうか? その答えはYesです。 レベル0からスタートして54ブロックごとにレベルが1つ上がり、レベル100(表示上はレベル99の54)になると、強制的にゲームオーバーになり、クリアとなります。 クリアまで、手際よくやって1時間半〜2時間くらいでしょうか?
このゲームでもっとも点数が稼げる行為、それが線脳(Sen-Know、以下SK)です。 SKとは、フィールドをすべて埋めた状態から、ringで一度にすべてを消すことです。
・(図3)SKの例 ─ ↓ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■┌── ─┐■ ■┌────┐■ ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■│****│■ → ■│****│■ → ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■│****│■ ■│****│■ ■ ■ ■└────┘■ ■└────┘■ ■ ■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■
SKをすると、通常のring点、join点に加え、ボーナスのSK点が入ります。このSK点はSKの回数とともに増加し、N回目のSKでは、最低でもN×10万点となります。
今、「最低でも」と書きましたが、SK点は、その前のSKからの時間が短いほど高くなります。この、「前のSKからの時間」は、画面左下の方にSen-Know Timeとして表示されています。
早く積めた場合は、このSen-Know Timeが50秒弱で、この場合はSK点は(N+4)×10万点となります。 Sen-Know Timeが45秒以下だと、(N+8)×10万点になります。これはわりと難しいです。
ring点は、ループによって囲まれたブロックの数によって決まります。 稼ぐ上では、次のことを知っておけばいいでしょう。
まず、次の2つの状態を見てください。
・(図4)囲み数によるring点の違い ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■┌┐┌──┐■ ■┌────┐■ ■│└┘**│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■└────┘■ ■└────┘■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■
どちらもSKとなりますが、左は右に比べて、囲まれているブロック数が2個少ないです。この2つは、(かかった時間が同じなら)SK点は同じですが、ring点は大きく異なります。 右の方では、ring点は1,017,000点入りますが、左の図では761,000点しか入りません。
よって、SKを取るときは、可能なら右図のように、もっとも外周でつなげると点が高くなります。(ただし、それにこだわって時間がかかると、SK点が低くなり損をします。)
join点は、つなげたブロックの数によって決まります。 ただし、普通にSKを狙っていく範囲ではjoin点はかなり低いので、特に考える必要はありません。 (図4の消し方だとjoin点は3万点弱)
連鎖点は連鎖数によって決まります。 2連鎖目で4000点、3連鎖目で6000点、…、N連鎖目でN×2000点が入ります。 例えば、4連鎖だと、4000+6000+8000=18000点が連鎖点として加算されます。
超巨大連鎖(二十数連鎖)を組むとこれよりも点が上がるらしいですが、それほどの連鎖を組むのはかなり難しいです。
このゲームにおいて、落下ボーナスはかなりの得点源となります。 一番上から一番下まで落とすと、約3000点が入ります。 なお、地面についてから固まるまでの間も落下ボーナスは入るので、できるだけ、固まるまでレバーを下にいれ続けるようにします。
このゲームでは、SKを取らなくては、点数的には話になりません。そこで、SKを取るための積み方について考えてみます。
まず、先ほどの図3を見てください。 確かにこれでSKとなりますが、もし最後に真っ直ぐでなく、L字が来たら、、、死んでしまいます。つまり、図3の様な積み方では、運に大きく左右されてしまうということになってしまいます。SKを何十回も取ろうとするときに、1回1回が運に大きく左右されるのでは、とてもじゃないけどやってられません。
そこで、最後に来るブロックになるだけ左右されないような積み方を考えます。
・(図5)おすすめの積み方 ↓ ■■■■■■■■ ■┌┬ ─┐■ ■│└┘**│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■│****│■ ■└────┘■ ■■■■■■■■
それが、上の図5の様な積み方です。 この状態からあと2手ですが、かなりの種類のブロックの組み合わせに対応できます。
もし1手目が真っ直ぐなら、2手目に何が来てもSKを取れます。(2手目がエネルギー沸きだしなら、上に向けて1ブロックで消すと、ペナルティーが降ってきてSKになる)
もし1手目がL字なら、2手目を見て置き方を変えます。 2手目が真っ直ぐなら、左側に1回転で置けば、2手目の真っ直ぐでSKです。 2手目もL字なら左側に0回転で置き、2手目のL字を右側に3回転で置きます。すると、図5の状態に戻ります。
他の組合わせの場合も対応できます。(考えてみてください。)
唯一、1手目がエネルギー沸きだしのときが安定しません。上へ向けて1ブロックで消して、5割の確率でSKですが、残りの5割は左側の仕掛けが消えてしまいます。このときは、あきらめて、残りのブロック運を祈りましょう。 (2手目がL字の時は、1手目を左側に1回転、2手目を右側に3回転で元に戻る、というものあるんですが…)
ただ、いろいろな組み合わせに対応できるとはいえ、ブロックが固まるまでの時間が短いので、とっさの判断が重要です。(間違えたら死んでしまいます) さらに、スピードが速くなると、3回転で置くのが結構難しいです。(2回転で止まってしまうととても悔しい) この辺は何とか慣れてください。
このゲームは、99,999,999点(1億マイナス1点)でカンストします。 レベル100でクリアするまでにこの点数にたどり着くためには、どうしたらいいかを考えてみます。
まず、SKを何回取ればいいかを考えてみます。 N回目のSKで、SK点が(N+4)×10万点、ring点が平均85万点入るとすると、33回SKを取ると、SK点+ring点だけでカンストする計算になります。 実際には、レベル100までにカンストできればいいので、後半では落下ボーナスで稼ぐとすると、取るべきSKの数はもう少し少なく30回くらいとなります。
後半、特にレベル50以降では、ブロックの出方に偏りが大きくなり、SKを取るのが非常に難しくなるため、SKはそれまでに全て取っておく必要があります。 レベル50までに30回以上のSKを取り、レベル50の時点で9000万点を越えていれば、クリアまでにカンストできるでしょう。
後半の積み方ですが、後半は、やたら└がでます。そこで、レバーを出来るだけ下にいれて落下ボーナスを稼ぎつつ、1ブロックづつの連鎖を作ると、楽に点が稼げます。
・(図6)後半での積み方1 ■■■■■■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ┌■ ■ ┌■ ■ ┌■ ■ ┌■ ■ ┌■ ■ ┌■ ■ ┌─■ ■■■■■■■■
図だと7連鎖です。連鎖点だけで54,000点になります。
ただ、手早く作らないと、落下ボーナスを損するし、ブロックが勝手に消えてしまいます。 さらに、これは、連鎖の処理に時間がかかるため、プレイ時間が非常に長くなるという欠点があります。
完全に落下ボーナスだけに的を絞り、ブロック消しは2ブロックづつで行くという方法だと、連鎖法に比べて点は少し落ちますが、時間は大幅に短縮されます。 極端には点は下がらないので、こちらがおすすめです。
・(図7)後半での積み方2 ■■■■■■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ┌┐ ■ ■■■■■■■■
それでは、実際のSKの取り方を見てみましょう。 なお、下で挙げるブロック順は、実際のプレイのものではなく、架空のものです。
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まずは、底を作ります。 |
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左を先に積み上げていきます。 完成形で、最上段左から2番目に┬が必要なため、┬が出たときに置けるようにするためです。 |
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まだ┬は来ません。真っ直ぐは、左に積み終わったら右に積んでいきます。 また、内側の┌を下に向けているのは、誤って外周を消してしまった際に、内側が残らないようにするためです。 |
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┬が来たので、最上段に置きます。これでとりあえず安心できます。 運が悪いと最後まで┬が来ないときがあります。そのときの対策は後ほど。 |
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右上には┐が必要です。これも早めに置いておきます。 |
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最上段右から2番目には─が必要です。これを置くために、右から2番目を先に積みます。 |
└ (next:─) ■■■■■■■■ ■┌┬ ─┐■ ■│└┘─┐│■ ■│┌┐┌─│■ ■├┌┐┌┐│■ ■│┌┐┌┐│■ ■│┌┐┌┐│■ ■│┌┐┌┐│■ ■│┌┐┌┐│■ ■└────┘■ ■■■■■■■■ |
いよいよ仕上げです。 └が降ってきていて、その次は─なので、└を左に1回転で置きます。 |
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これでSKです。 |
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ここまでで左上に┬を積めませんでした。この場合は… |
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■┌ └■
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1ブロック消しでわざとペナルティを降らせます。左から2番目に降ってくれれば、┬の代わりになってくれます。 |